近況報告
2023年9月14日(木)~9月16日(土)に滋賀県のびわ湖大津プリンスホテルで、第63回 日本産科婦人科内視鏡学会学術講演会が開催されました。
当科からは以下の5名が発表しました。
口演で
・深瀬先生が「チョコレート嚢胞、子宮筋腫に対する腹腔鏡下子宮 全摘術後に尿管狭窄・腟断端子宮内膜症を発症した 1例」
・中井先生が「腹腔鏡下子宮全摘術の術中、偶発的に右卵巣提索欠 損を認めた1例」
・川並先生(山形県立新庄病院)が「内膜症性の癒着に対して後方アプローチによる尿管 同定が有用であった症例」
ポスター形式で
・伊藤友理先生が「腹腔鏡と子宮鏡の観察下に子宮内容除去術を施行し た子宮卵管角部妊娠の1例」
・杉山先生(山形済生病院)が「腹腔鏡下仙骨腟固定術後に腰痛を認め化膿性脊椎炎 が疑われたが、保存的に加療しえた1例」
を発表しました。
琵琶湖の雄大な自然のもと、内視鏡手術に関する新しい知見を多く得ることができました。
山形県も内視鏡手術のレベルが年々上がっています。県内全体で内視鏡手術のさらなる発展を目指して精進していきたいと思います。
竹原功先生による抄読会が行われました。
テーマは「Plasma proteomic profiles of pain subtypes in adolescents and young adults with endometriosis」でした。
2023年9月9日(土) 17:00~
日本海総合病院と山形大学で第161回 山形県産婦人科集談会が開催されました。
特別講演では順天堂大学医学部附属浦安病院 産婦人科 教授・周産期母子医療センター センター長 牧野 真太郎先生をお招きし、妊産婦の貧血とその対応~産後うつも含めて~の演題でご講演いただきました。
日頃から頻繁に診療している妊産婦の鉄欠乏性貧血ですが、あらためて日々の診療における貧血への介入基準や治療内容について考える機会になりました。妊娠中の貧血が産後の様々な疾患にも関与することを念頭に置きながら、鉄欠乏性貧血への治療により積極的に取り組みたいと思います。
渡邉憲和先生による抄読会が行われました。
テーマは「Vaginal morphology and position associated with prolapse recurrence after vaginal surgery: A secondary analysis of the DEMAND study」でした。
2023年8月19日、同門会員である磯部真倫先生の岐阜大学大学院医学系研究科医科学専攻 生殖・発育医学講座 産科婦人科学 教授就任祝賀会が開催されました。
県内・県外問わず、年齢問わず、全国より多数の先生方よりご出席およびご祝辞をいただき、磯部先生の人望の厚さが窺い知れる盛大な祝賀会となりました。
医学教育を中心として様々な分野でリーダーシップを発揮されている、磯部先生の益々のご活躍を、同門会一同応援しております。
2023年7月31日 山形大学医学部附属病院院内 講座対抗野球大会の第2回戦に参加しました。
整形外科との対戦で3-15と苦戦し、敗退となりました。
参加された選手の先生方、お疲れ様でした。また、暑い中応援に来ていただいた皆様、ありがとうございました。
今年度の野球は終わりになりますが、また来年度より頑張っていきます。
2023年7月14日(金)~7月16日(日)にかけて、島根県の松江市で第65回日本婦人科腫瘍学会学術講演会が現地とWEBでのハイブリッド形式で開催されました。当科からは、永瀬先生、太田先生、清野先生、榊先生、奥井先生、置賜総合病院の伊藤先生、堀川が現地参加いたしました。
演題発表は太田先生が『メタボロミクスによる卵巣癌組織と生体試料における代謝経路に関する検討』、清野先生が『DPCデータを用いた子宮平滑筋肉腫および絨毛癌治療に関する実態調査研究』、榊先生が『婦人科腫瘍登録データを用いた卵巣胚細胞腫瘍の解析』堀川が『再発卵巣癌に対するSchlafen11発現とPARP阻害剤の効果に関する検討』を口演で発表しました。太田先生は高得点演題にも選出されました。
また、永瀬先生は婦人科悪性腫瘍総合入力システム(Japan Entry System of Gynecologic Oncology, JESGO)に関して、JESGOセッションでご講演されました。
会場では、発表された各大学での臨床研究の成果や各施設における手術実績・創意工夫に関して、会場外の気温に負けない程の熱い議論が交わされ、研究・日常診療に関して今後のモチベーション維持に繋がる貴重な機会となりました。
最新の知見を実際に肌身で体験できただけでなく、島根名物の出雲そばや島根和牛、ご当地の日本酒、しじみラーメンにも舌鼓を打つことができ、(個人的ではありますが)初の山陰地方に思いを馳せながら大変実りある学会となりました。線状降水帯の影響で天候が懸念されましたが、幸い開催中は初日の小雨程度で大きな天候の崩れはありませんでした。
この度の大雨により、被害に遭われた皆様へ、謹んで心よりお見舞い申し上げます。
佐野先生による抄読会が行われました。
テーマは「Trends and characteristics of fertility-sparing treatment for atypical endometrial hyperplasia and endometrial cancer in Japan : a survey by the Gynecologic Oncology Committee of the Japan Society of Obstetrics and Gynecology」でした。
2023年7月7日(金) 19時~
山形国際ホテルにてOncology Total Management Seminarが開催されました。
特別講演1では 当院 先端心血管治療学講座 特任講師 高橋 大 先生をお招きし、「周術期がん合併VTEにおける血栓マネジメント~TBIPの概念ってなに?~」の演題でご講演いただき、日頃から婦人科悪性腫瘍診療で関わることが多いVTEに対する評価法や治療法について、詳しく学ぶことができました。
また、特別講演2では 産業医科大学 医学部 産科婦人科学 教授 吉野 潔 先生をお招きし、「最新の子宮頸癌薬物療法を考える」の演題でご講演いただきました。子宮頸癌診療で感じることの多い、クリニカルクエスチョンに関して、最新の知見を含めて詳細にご教示いただきました。
今回のご講演内容を踏まえて、今後の婦人科悪性腫瘍診療へ積極的に活用していきたいと思います。
郷内先生による抄読会が行われました。
テーマは「Pembrolizumab plus Chemotherapy in Advanced Endometrial cancer」でした。