近況報告
2024年5月17日から5月20日にかけて、韓国の釜山(BEXCO)において第28回アジア・オセアニア産科婦人科学会(AOFOG 2024)が開催されました。医局のご支援をうけて参加させていただきました竹原より、報告させていただきます。
この学会は、アジア、オセアニア地域の多くの国から産婦人科医が集まり、産科婦人科の多岐にわたる分野についての知見を各国から持ち寄られ、学術集会が行われています。今大会では、8の特別講演、12のワークショップ、55のシンポジウム、685の一般演題(口演とポスター)という非常に多くの演題が集まり大盛況に終わりました。日本、韓国、台湾などの近い国々だけでなく、インド、フィリピン、タイ、モンゴル、ニュージーランドな
ど、非常に多彩な国の発表があり、他の国際学会とはまた一味違った雰囲気を味わうことができました。
当科からは、シンポジウムで竹原が「Two Artificial Intelligence-based Models for Decision Support of Infertility Treatment」の演題を口演発表しました。また、同セッション(Symposium 42 Artificial Intelligence in Gynecology and Obstetrics)の座長を同じく竹原が務めました。国際学会での英語の口演も初めてでしたが、たまたま機会があり、務めさせていただいた座長の経験は代え難い貴重なものとなりました。また、国際学会に初めて金子先生が参加し、非常に多くの刺激をうけてアカデミックな情熱を持ち帰ることができました。
会場となった釜山は陽射しが強く日本の夏のような気候でしたが、湿度はそこまで高くなく、賑やかで異国情緒あふれる街並みが印象深かったです。現地では、同じ東北地方の大学の先生方と意見交換をする機会もありました。帰国するころには、金子先生は現地の交
通系ICカードを使いこなして地下鉄を自在に乗りこなし、竹原は意味はわからなくてもハングル文字を一通り読めるようになりました。
いつも学術集会への参加は学術的なモチベーションを高めてくれますが、ポストコロナで久々に参加した国際学会は格別なものがありました。またこうした大きな舞台で、自らの壁の向こう側を感じながら挑戦する機会をいただきたいと強く思いました。日々の臨床はもちろん、研究などの学術研鑽をかさね、再び国際学会での発表に臨みたいと思います。