近況報告
2024年6月13日 毎年恒例の山形大学医学部附属病院院内 講座対抗野球大会の第1回戦に参加しました。
週に1回、伊藤友理先生をキャプテンとして練習に励み、小児科戦に臨みました。
伊藤友理先生の好投や郷内先生のホームランなどがあり、13-3で勝利を手にすることができました。
参加された皆様、お疲れ様でした。応援に来ていただいた先生やご家族の方々、ありがとうございました。
当科は引き続き次戦に向けて練習に取り組んでいきます。応援、何卒よろしくお願いいたします。
仙道可菜子先生による抄読会が行われました。テーマは「Early Pregnancy Systolic Blood Pressure Patterns Predict early- and Later-Onset Preeclampsia and Gestational Hypertension Among Ostensibly Low-to-Moderate Risk Groups」でした。
2024年5月17日から5月20日にかけて、韓国の釜山(BEXCO)において第28回アジア・オセアニア産科婦人科学会(AOFOG 2024)が開催されました。医局のご支援をうけて参加させていただきました竹原より、報告させていただきます。
この学会は、アジア、オセアニア地域の多くの国から産婦人科医が集まり、産科婦人科の多岐にわたる分野についての知見を各国から持ち寄られ、学術集会が行われています。今大会では、8の特別講演、12のワークショップ、55のシンポジウム、685の一般演題(口演とポスター)という非常に多くの演題が集まり大盛況に終わりました。日本、韓国、台湾などの近い国々だけでなく、インド、フィリピン、タイ、モンゴル、ニュージーランドな
ど、非常に多彩な国の発表があり、他の国際学会とはまた一味違った雰囲気を味わうことができました。
当科からは、シンポジウムで竹原が「Two Artificial Intelligence-based Models for Decision Support of Infertility Treatment」の演題を口演発表しました。また、同セッション(Symposium 42 Artificial Intelligence in Gynecology and Obstetrics)の座長を同じく竹原が務めました。国際学会での英語の口演も初めてでしたが、たまたま機会があり、務めさせていただいた座長の経験は代え難い貴重なものとなりました。また、国際学会に初めて金子先生が参加し、非常に多くの刺激をうけてアカデミックな情熱を持ち帰ることができました。
会場となった釜山は陽射しが強く日本の夏のような気候でしたが、湿度はそこまで高くなく、賑やかで異国情緒あふれる街並みが印象深かったです。現地では、同じ東北地方の大学の先生方と意見交換をする機会もありました。帰国するころには、金子先生は現地の交
通系ICカードを使いこなして地下鉄を自在に乗りこなし、竹原は意味はわからなくてもハングル文字を一通り読めるようになりました。
いつも学術集会への参加は学術的なモチベーションを高めてくれますが、ポストコロナで久々に参加した国際学会は格別なものがありました。またこうした大きな舞台で、自らの壁の向こう側を感じながら挑戦する機会をいただきたいと強く思いました。日々の臨床はもちろん、研究などの学術研鑽をかさね、再び国際学会での発表に臨みたいと思います。
2024年6月8日(土) 14:00~
山形大学で第41回山形県周産期・新生児医療研究会が開催されました。
一般演題では
当科から遠藤輝人先生が「無痛分娩における計画的な分娩誘発が分娩転帰に与える影響」
済生病院 橘川由理先生が「過去10年間に当院で施行した子宮頸管縫縮術の周産期予後についての検討」
山形県立中央病院 今田綾香先生が「日齢1で診断された高位鎖肛」
を発表しました。
特別講演では大阪母子医療センター 副院長 新生児科 和田和子先生をお招きし、「災害時小児周産期リエゾンの役割と課題」をご講演いただきました。
地震の多い我が国で日頃からの備えが緊急時の周産期診療をいかに円滑にするか、あらためて実感しました。災害時は小児科・産婦人科だけでなくDMATなど多数の部署との連携が必要になります。日々の訓練や確認を怠らずに災害に備えていきたいと思います。
佐野詩織先生による抄読会が行われました。テーマは「Immune Checkpoint Inhibitor Use During Pregnancy and Outcomes in Pregnant Individuals and Newborns」でした。
【第18回産婦人科サマースクール 参加者募集のご案内】
日本産科婦人科学会未来委員会のイベントである、産婦人科サマースクールを2024年も開催します。
●第18回産婦人科サマースクール ~10年後、きっとキミはこの夏を思い出す。~
2024年8月24日(土)・25日(日)に開催される第18回産婦人科サマースクールに参加いただける方を募集いたします。産婦人科サマースクールは医学部5年生・6年生と臨床研修医1年目を対象とし、産婦人科の魅力を知ってもらうことを目的としたハンズオンセミナーです。今年も大阪府のアートホテル大阪ベイタワーで現地開催を予定しています。
分娩介助や超音波実習、腹腔鏡手技や外科手技を、全国から集まった現役の若手産婦人科医が直接指導します。また、実習グループで協力して臨床推論を行うことで、診断から治療までの知識を深めることのできる実習もあります。今年は懇親会も開催され、同じ志をもった全国の仲間や若手医師と交流し、数年後の自分の姿を具体的にイメージしたり不安を払拭したりするきっかけを提供します。
産婦人科について少しでも知ってみたいという気持ちがある方、誰でもご参加可能です。皆様のご参加をお待ちしております。
概要 :アートホテル大阪ベイタワー(大阪府)において、産婦人科の手技に関するハンズオンセミナーを開催します。
対象 :医学部5年生、6年生、臨床研修医1年目
開催日時:2024年8月24日(土)、25日(日)
参加費用:学生 10,000円、研修医 15,000円
募集期間:2024年6月3日(月)~17日(月)
募集人数:250名(応募状況によって、募集期間を短縮または延長する場合があります。
応募人数が超過した場合、地域性などを考慮し選考を行う場合があります。)
※交通手段や、宿泊の手配は各自でお願いいたします。
詳細は本HPトップページのバナーをクリック、もしくは下記HPをご確認ください。
産婦人科医への扉:https://www.jsog-tobira.jp/tobira/
参加申し込みは、下記URLよりお願いいたします。
・応募URL:https://jsog.members-web.com/reg/events/login
2024年6月1日(土)
山形県内の若手産婦人科医・初期研修医・産婦人科志望学生を対象に、山形県ラパロの会basicが開催されました。
講師として当院の深瀬先生と済生病院の福長先生より、山形県内の婦人科ラパロの歩みや現状、縫合・結紮・鉗子操作の基本に関してご講演に加えて、ハンズオンでのご指導をしていただきました。
初の試みではありましたが、腹腔鏡下手術にまだ慣れていない研修医・学生が中心となって真剣に取り組んでおり、充実した会となったようです。
また、夜は懇親会が開催され、これからの山形県内の産婦人科医療を担っていく同士の絆もよりいっそう強まりました。
産婦人科に興味のある学生さん、研修医の先生方、我々と一緒に働きませんか?
7月5日には医局説明会があります(申し込み締切06/14)、8月24-25日には大阪で産婦人科サマースクールが開催されます(申し込み締切06/17、詳細はトップページのバナーを参照してください)。興味のある方がいらっしゃいましたら当医局員までお声をかけてください。
郷内雄太先生による抄読会が行われました。テーマは「Long-term Effect of Randomization to Calcium and Vitamin D Supplementation on Health in Older Women」でした。
2024年5月18日から5月19日にかけて、岩手県盛岡市のいわて県民情報交流センターで第155回 東北連合産科婦人科学会総会・学術講演会が開催されました。
当科からは一般演題で
太田先生が「後腹膜リンパ節郭清後にTLHを施行した1例」
郷内先生が「レンバチニブ、ペムブロリズマブ併用療法中に消化管穿孔をを来した子宮体癌の3例」
佐野先生が「当院におけるCemiplimabr療法の使用経験」
伊藤理恵子先生が「妊娠糖尿病患者における産後糖代謝異常の予測」
橘川先生が「経腟分娩後の異常出血に対して子宮圧迫縫合を行い、子宮全摘術を回避できた2例」
学生の牧田さんが「超音波断層法で評価した胎盤の発育と出生体重との関連」
を口演で発表いたしました。
また、山内先生がシンポジウム「東北から発信するダイバーシティ・女性キャリア」で「自分のキャリアを考える ~自分ができること探し~」
松川先生がスポンサードセミナーで「Reproductive surgeryとしてLMで心がけていること」
を口演で発表いたしました。
関連病院からは
髙橋先生(山形県立中央病院)が「当院で経験した稀少部位子宮内膜症15例の検討」
堅田先生(山形県立新庄病院)が「審査腹腔鏡によって結核性腹膜炎の診断に至った1例」
を口演で発表いたしました。
若手の先生は初めての学会発表の方もいましたが、事前の準備・発表を通して大きく成長できたかと思います。
学会シーズンに入り、日々の診療だけでなく学術活動にもより一層力を入れていきたいと思います。
西 美智先生による抄読会が行われました。テーマは「The combined effect of BMI and age on ART outcomes」でした。