近況報告
記事は福長健史先生が担当しました。
2019年9月28日(土)から29日(日)、福井市のグランユアーズフクイ(ホテルフジタ内)で、第67回北日本産科婦人科学会総会・学術講演会が開催されました。
当大学からは永瀬教授含め8名、出向中の医師と初期研修医も合わせると15名が参加し、うち9名の発表がありました。
学会1日目は、「タイト結合による子宮内膜の悪性化制御機序」の特別講演で永瀬教授が座長をされました。また、竹原先生は「卵巣過剰刺激症候群の茎捻転に対して術中volume reductionが有効であった1例」の発表の際、同時に座長をされ場を大いに盛り上げました。
他にも、合併症妊娠から「産褥6日に可逆性脳血管攣縮症候群を発症した一例(伊藤友理:山形済生病院)」、生殖・内分泌・女性医学から「凍結融解胚移植における、エストロゲン補充期間と治療成績の比較(松尾幸城:山形大学)」と「山形県不妊相談センターの現状(酒井一嘉:山形大学)」、産科合併症から「妊娠28週A群溶血性レンサ球菌感染症に対して緊急帝王切開を施行した1例(永嶋美華子:山形大学)」、子宮体部悪性腫瘍から「当院におけるマイクロサテライト不安定性検査結果とペンブロリズマブの使用経験(奥井陽介:山形大学)」の発表がありました。
2日目は、子宮体部悪性腫瘍から「子宮体癌細胞に対するスルファサラジンおよびシスプラチンの併用効果の検討(太田剛:山形大学)」、胎児・新生児から「TRAb高値のバセドウ病で甲状腺亜全摘後の妊娠に対しプロピルチオウラシルを用いて行った胎児治療(堀川翔太:山形県立中央病院)」、産科合併症から「当院における癒着胎盤の分娩前画像診断についての検討(福長健史:山形大学)」の発表がありました。いずれの発表も活発な討論がなされ、大変学びになる学会でした。
また、学会前日には野球大会が開催されました。当科は一回戦で東北大学と死闘を演じ、あと一歩力及ばず惜敗しました。来年こそは優勝を目指して、チーム一丸となって頑張りたいと思います。
One for all, All for one ‼
2,020年1月06日 抄読会 出井 麗先生
「妊娠41週分娩誘発と待機的管理後の妊娠42週分娩誘発との周産期予後の検討」
記事は高橋杏子先生が担当しました。
2019年11月7日(木)~8日(金)に、兵庫県神戸市で第64回日本生殖医学会学会公演会・総会が開催されました。当科からは川越先生、西先生、松川先生、酒井先生と髙橋(杏)が参加しました。
1日目にポスター発表による討論が行われ、川越先生が『子宮鏡下子宮内腔癒着切除術後に妊娠に至ったAsherman症候群の3症例』、西先生が『異所性妊娠にMTX療法2-dose regimenが奏功し子宮温存し得た2症例』、酒井先生が『山形県不妊相談センターの現状』、髙橋が『凍結融解胚移植における、エストロゲン補充期間と治療成績の比較』を発表しました。昨年は北海道地震のため学会が中止となり2年ぶりの開催となりましたが、着床前染色体異数性遺伝子検査(PGT-A)をはじめ新しい知識を取り入れることができ、非常に有意義な学会となりました。常に知識をアップデートし、日々の診療に役立てていきたいと思います。
12日09日 抄読会 福長健史先生
「pPROMの外来管理は妊娠継続機関の延長に寄与するか」
12日02日 抄読会 清野 学先生
「プラチナ感受性再発卵巣癌に対する手術療法は有効か」
11日25日 抄読会 松川 淳先生
「着床前診断 ~PGT-Aを中心に~」
11日18日 抄読会 須藤 毅先生
「良性推定子宮摘出術における潜在性子宮癌の有病率、特徴、および危険因子」
11日11日 抄読会 奥井陽介先生
「妊娠継続期間と子宮体癌は関連があるか?」
10日28日 抄読会 渡辺憲和先生
「妊娠マウスの子宮への酸化ストレスは細胞老化や炎症を惹起する」
10日21日 抄読会 髙橋可菜子先生
「Aldehyde dehydrogenase依存性の解糖系亢進を阻害すると子宮体癌幹細胞の薬剤感受性を上昇させる」