近況報告
2023年12月2日(土)~12月3日(日)にかけて、徳島県の徳島市で第38回日本女性医学学会学術集会が現地とWEBでのハイブリッド形式で開催されました。当科からは、山内先生、深瀬先生、県立中央病院の丸山先生、堀川が現地参加いたしました。
演題発表は、当医局出身で現在は山形市内で開業されておられる高橋一広先生がオフィスギネコロジーのためのセミナーとして『クリニックでの開業を成功させるために知っておくべき知識』をご講演されました。
会場では、発表された各大学での臨床研究の成果や希有な症例報告、各施設における手術実績・創意工夫等に関して、身に染みるような冬の冷たい風に負けない程の熱い議論が交わされ、研究・日常診療に関して今後のモチベーション維持に繋がる貴重な機会となりました。
最新の知見を実際に肌身で体験できただけでなく、前教授の倉智博久先生ご夫妻、当医局ご出身の高橋一広先生・成味恵先生、浜松医科大学の寺本麻友子先生と共に徳島名物の阿波牛や阿波尾鶏、ご当地のすだち酒・ゆず酒、徳島ラーメンにも舌鼓を打つことができ、大変実りある学会となりました。
学会参加で得られた知見を明日からの臨床・研究に活かしていくと共に、不在中に診療をカバーしていただいた先生方・スタッフの皆様への感謝も忘れずに、今後も邁進していこうと思います。
2023年11月17日(金)11月18日(土)に山形県天童市の天童ホテルにて、第22回 日本婦人科がん分子標的研究会を永瀬智教授が会長を務め、開催しました。
全国各地から多くの先生方にご参加いただき、活発なディスカッションが行われました。
当科からは奥井陽介先生が「化合物ライブラリーを用いた卵巣癌におけるPARP阻害薬感受性増強薬剤の探索的研究」を口演で発表しました。
懇親会では日本酒や芋煮をはじめとした山形グルメに触れていただきつつ、研究内容について他大学の先生ともお話することができ、研究へのモチベーションがさらに向上しました。
温泉も含め、短い間ではありましたが皆様に山形県での滞在を楽しんでいただけたように思います。
遠路はるばるお越しいただいた先生方、ありがとうございました。
2023年9月23日(土)~9月24日(日)に青森県のアートホテル弘前シティで、第70回 北日本産科婦人科学会総会・学術講演会が開催されました。
当科からは以下の9名が口演で発表しました。
・榊先生が「当院におけるレンバチニブ・ペムブロリズマブ併⽤療法の使⽤経験」
・竹原先生が「獲得採卵数不⾜は予測可能か」
・伊藤友理先生が「生殖補助医療により妊娠した患者における、妊娠初期の⾎中HCG値と妊娠⾼⾎圧腎症の関連」
・郷内先生が「進行卵巣癌患者におけるKELIM scoreと相同組換え修復異常が予後に与える影響について」
・佐野先生が「当院におけるジノプロストン腟内留置⽤製剤の使⽤経験」
・太田先生はシンポジウムで発表され、福長先生・國井先生(山形県立中央病院)、川並先生(山形県立新庄病院)も発表されました。
竹原先生は優秀演題に選ばれました。
学会前日には以前行われていた野球大会の代わりにボウリング大会が久しぶりのレクリエーションとして復活し、他大学との親交も深めることができました。学会で得た知見を日々の診療に生かしていきたいです。
2023年9月14日(木)~9月16日(土)に滋賀県のびわ湖大津プリンスホテルで、第63回 日本産科婦人科内視鏡学会学術講演会が開催されました。
当科からは以下の5名が発表しました。
口演で
・深瀬先生が「チョコレート嚢胞、子宮筋腫に対する腹腔鏡下子宮 全摘術後に尿管狭窄・腟断端子宮内膜症を発症した 1例」
・中井先生が「腹腔鏡下子宮全摘術の術中、偶発的に右卵巣提索欠 損を認めた1例」
・川並先生(山形県立新庄病院)が「内膜症性の癒着に対して後方アプローチによる尿管 同定が有用であった症例」
ポスター形式で
・伊藤友理先生が「腹腔鏡と子宮鏡の観察下に子宮内容除去術を施行し た子宮卵管角部妊娠の1例」
・杉山先生(山形済生病院)が「腹腔鏡下仙骨腟固定術後に腰痛を認め化膿性脊椎炎 が疑われたが、保存的に加療しえた1例」
を発表しました。
琵琶湖の雄大な自然のもと、内視鏡手術に関する新しい知見を多く得ることができました。
山形県も内視鏡手術のレベルが年々上がっています。県内全体で内視鏡手術のさらなる発展を目指して精進していきたいと思います。
2023年7月14日(金)~7月16日(日)にかけて、島根県の松江市で第65回日本婦人科腫瘍学会学術講演会が現地とWEBでのハイブリッド形式で開催されました。当科からは、永瀬先生、太田先生、清野先生、榊先生、奥井先生、置賜総合病院の伊藤先生、堀川が現地参加いたしました。
演題発表は太田先生が『メタボロミクスによる卵巣癌組織と生体試料における代謝経路に関する検討』、清野先生が『DPCデータを用いた子宮平滑筋肉腫および絨毛癌治療に関する実態調査研究』、榊先生が『婦人科腫瘍登録データを用いた卵巣胚細胞腫瘍の解析』堀川が『再発卵巣癌に対するSchlafen11発現とPARP阻害剤の効果に関する検討』を口演で発表しました。太田先生は高得点演題にも選出されました。
また、永瀬先生は婦人科悪性腫瘍総合入力システム(Japan Entry System of Gynecologic Oncology, JESGO)に関して、JESGOセッションでご講演されました。
会場では、発表された各大学での臨床研究の成果や各施設における手術実績・創意工夫に関して、会場外の気温に負けない程の熱い議論が交わされ、研究・日常診療に関して今後のモチベーション維持に繋がる貴重な機会となりました。
最新の知見を実際に肌身で体験できただけでなく、島根名物の出雲そばや島根和牛、ご当地の日本酒、しじみラーメンにも舌鼓を打つことができ、(個人的ではありますが)初の山陰地方に思いを馳せながら大変実りある学会となりました。線状降水帯の影響で天候が懸念されましたが、幸い開催中は初日の小雨程度で大きな天候の崩れはありませんでした。
この度の大雨により、被害に遭われた皆様へ、謹んで心よりお見舞い申し上げます。
2023年6月17日から6月18日にかけて、秋田県秋田市のホテルメトロポリタン秋田で第153回 東北連合産科婦人科学会総会・学術講演会が開催されました。
当科からは
今田先生が「妊娠後期に肝機能障害を指摘され、母体腸回転異常症による消化管通過障害の診断に至った1例」を、
伏見先生が「死産後の不全子宮破裂に対し修復術を行い生児を得た1症例」を、
佐野先生が「レンバチニブ、ペムブロリズマブ併用療法中に副腎皮質不全を来した子宮体癌の2例」を、
堀川が「ペッサリー留置により直腸腟瘻を生じたが保存的療法で治癒した2例」を、
口演で発表いたしました。
先日の日産婦に引き続き現地での開催となったこともあり、最新の知見を実際に肌身で体験できただけでなく、名物のきりたんぽや地酒に舌鼓を打ち、初夏の秋田を感じながら大変実りある学会となりました。
なお、伏見先生は見事、若手奨励賞を受賞されました。おめでとうございます。
また、将来的に産婦人科医を考えてくれている学生も6名、参加していただき、学会の雰囲気や秋田の観光、食事を満喫していただいたようでした。
皆さんと一緒に働ける日を心待ちにしております。
(他にも学会に参加したい山形大学の医学生さんがいらっしゃいましたら、当医局もしくは医局員までお声かけください。)
2023年5月12日(金)~5月14日(日)に東京都の国際フォーラムで、第75回 日本産科婦人科学会学術講演会が開催されました。
当科からは以下の9名が発表しました。
口演で
・永瀬先生が『日本産科婦人科学会がJESGOに期待すること~日産婦学会悪性腫瘍オンライン登録の課題~』
・太田先生が『卵巣癌における癌増殖抑制シートの新規治療デバイスとしての可能性』(婦人科腫瘍高得点日本語演題)
・松川先生が『同一症例で異なる薬剤感受性を持つ子宮筋腫の遺伝子発現の解析』(生殖・内分泌高得点日本語演題)
・八島先生が『QOLに着目した骨盤臓器脱に対する腹腔鏡下仙骨腟固定術とNTRの比較検討』(女性ヘルスケア高得点日本語演題)
ポスター形式で
・山内先生が『当院における高齢婦人科がん患者に対する高齢者機能評価の有用性の検討』
・渡邉憲和先生が『Evaluation of oxidative stress in amniotic fluid』
・堀川先生が『卵巣癌の腹水メタボローム解析に関する検討』
・國井先生が『腎不全合併妊娠の2例』
・遠藤先生(山形県立中央病院)が『反復子宮破裂の1例』
を発表しました。
コロナウイルスが5類感染症に移行し、学会に以前のような賑わいが戻ってきました。
活発な討議と現地ならではの交流の良さをあらためて感じました。
学会で得られた知見を日々の臨床・研究に活かし、今後も邁進していこうと思います。
2023年4月22日(土) 17:00~
山形大学医学部交流会館にて第159回 山形県産婦人科集談会が開催されました。
特別講演では長崎大学医学部産婦人科学講座 教授 三浦清徳先生をお招きし、「産科手術における最近の話題」の演題でご講演いただきました。胎児治療や経腹的子宮頸管縫縮術などについて、非常に興味深く拝聴させていただきました。
2022年10月15日(土)~10月16日(日)にかけて、岩手県の盛岡市で第69回北日本産科婦人科学会総会・学術講演会が現地とWEBでのハイブリッド形式で開催されました。当科からは、永瀬先生、太田先生、竹原先生、奥井先生、金子先生、八島先生、堀川が十分に感染対策を行った上で現地参加いたしました。
また、演題発表はweb参加も併せて7名が発表しました。
永瀬先生が初日のモーニングセミナーで『卵巣癌診療における課題~Beyond the guidlines』
竹原先生が『調節卵巣刺激のpoor responderを予測するAIモデルの構築』
奥井先生が『再発卵巣癌に対するSchlafen11発現とPARP阻害剤の効果に関する検討』
佐藤先生が『当院で経験した前置血管の2例』
金子先生が『卵巣癌化学療法後に生じた子宮体癌の治療後にARTにより妊娠に至った一例』
八島先生が『当院で経験したRPOC(Retained products of conception)の画像所見』
堀川が『当院における高齢婦人科がん患者に対する高齢者機能評価の有用性の検討』
を発表しました。
竹原先生の発表は優秀演題に選出され、表彰されました。おめでとうございます。
やや肌寒く、秋の訪れを感じながらの開催となりましたが、今回、一般演題は事前録画動画のライブ配信といった新たな形式での発表となり、斬新な気持ちの中での学会参加となりました。
今年も冬が近づいてはおりますが、学会で得られた知見を明日からの臨床・研究に活かし、熱くモチベーションを高める良い契機として邁進していこうと思います。
2022年8月5日(金)~8月7日(日)にかけて、福岡県の福岡市で第74回日本産科婦人科学会学術講演会が現地とWEBでのハイブリッド形式で開催されました。当科からは、永瀬先生、竹原先生、髙橋杏子先生、福長先生、伊藤友理先生、伊藤泰史先生、山口先生、堀川が十分に感染対策を行った上で現地参加いたしました。
また、演題発表はweb参加も併せて10名が発表しました。
山内先生が『早発閉経に影響を与える因子の検討』
竹原先生が『Two novel pregnancy outcome predictors related to serum human
chorionic gonadotropin levels』
出井先生が『グルタチオン代謝経路阻害剤とpaclitaxelの併用による細胞死誘導機構に関する検討』
髙橋先生が『Endometriosis fertility index and pregnancy outcomes of assisted reproductive technology』
福長先生が『妊娠38週で子宮内胎児死亡となった臍帯動脈血栓症の一例』
伊藤(友)先生が『DVDを用いた受動的心理教育がエジンバラ産後うつ病評価票スコアへ与える効果』
伊藤(泰)先生が『腎機能障害を伴った骨盤リンパ囊胞に対しリンパ管塞栓術が有用だった一例』
山口先生が『胎児発育不全における胎児構造異常の有無による児の予後の比較』
日根先生が『特発性血小板減少性紫斑病合併妊娠における妊娠中の血小板数の推移』
堀川が『再発卵巣癌に対するSchlafen11発現とPARP阻害剤の効果に関する検討』
をポスター形式で発表しました。
開催前日の全国規模の悪天候により、会場への移動に苦労された先生も多くいらっしゃったようですが、開催地では終始天候に恵まれ、照りつける夏の日差しと心地よい潮風を感じながらの学会参加となりました。
学会で得られた知見を明日からの臨床・研究に活かすだけでなく、不在中に診療をカバーしていただいた先生方・スタッフの皆様への感謝も忘れずに、今後も邁進していこうと思います。