診療案内
女性ヘルスケア外来では、「女性医学」という総合診療の立場で、幅広い年齢の女性の生活の質の改善・向上を目指して診療をおこなっております。具体的には、「まだ初経がない」などの月経に関する悩みをお持ちの思春期の方から、ほてりやイライラでお困りの更年期の方、「外陰部に違和感がある」「尿が漏れる」などの症状でお困りの方まで、その対象は全女性にわたります。
女性は女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少する更年期以降、さまざまな症状や疾患が急増します。
ほてりやイライラ、不眠、冷えなどの更年期症状や、尿失禁、性交痛、骨盤臓器脱などは、生活の質の低下をまねきます。また、心筋梗塞や脳卒中などをひきおこす動脈硬化症の危険因子であるメタボリック症候群や、寝たきりの原因となる骨粗しょう症などの疾患は、命にかかわることもあります。日本女性の約半数は90歳まで生きる時代です。閉経後30年以上にわたる女性の生活の質の維持・向上のために、健康管理が重要視されています。閉経前に、がんや子宮内膜症などの治療目的で卵巣を摘出した方、放射線療法や抗がん剤などで卵巣機能が低下した方や、その他の原因で早く閉経を迎えられた方は、エストロゲンの低下により、更年期症状をはじめ、骨粗しょう症や脂質異常などが起きやすくなります。原疾患の治療後も、その後の人生をよりよく過ごすために、健康管理が大変重要です。
エストロゲンの低下による更年期症状に対しては、エストロゲンの補充療法が最も効果のある治療法です。さらに、性交痛、尿失禁などの改善や、骨粗鬆症などの疾病の予防が可能になりつつあります。ホルモン補充療法をはじめ、漢方薬を含む内服薬による治療、手術療法など、患者様の症状およびライフステージに合わせた治療をおこなっております。
具体的には
誰に相談したらよいか、どこを受診してよいかわからない症状をお持ちの方も、お気軽に受診ください。