当科での研修体制

山形大学産婦人科での初期研修に関して

山形大学では、必修科および選択必修科を自由に組み合わせるプログラムAに加え、将来産科婦人科を専門とする人のための産婦人科重点コース(定員2名)があります。2016年度は1名の研修医がこのコースを選択し、2017年4月からは、2名が研修開始予定になっています。いずれのコースでも最大13ヶ月を産婦人科に充てることが出来ます。特に、産婦人科重点コースを選択すると、4月から産婦人科研修を開始することができます。医局の先生方、病棟スタッフと早くからコミュニケーションが図れるこのコースの選択をおすすめします。また、産婦人科重点コースでは関連病院での襷掛け研修の際に連続した6ヶ月間の産婦人科研修が可能です。
研修中は、指導医を含めた複数名のグループで診療を行います。先輩の診断技術、治療手技、方法を学んで、自分のものにして、そして先輩から評価してもらいます。毎日のこの繰り返し、積み重ねが一人前の産婦人科医になるための道です。さらに朝の抄読会、研究カンファレンス、日常診療に必要な実践的な全22回の初期研修医向け講義(平成28年 産婦人科初期研修医向け講義一覧)、夕方の各専門カンファレンスにも参加し最新のEBMに基づいた医療・研究から産婦人科医としての必修事項まで幅広い知識と技術を吸収出来る環境になっています。

加えて、大学で卒後臨床研修を選択した場合でも、臨床研修協力施設(関連病院)において産婦人科を研修(襷掛け)することが可能です。関連病院は分娩を多く扱っているので、周産期管理を学ぶのに非常に適しています。そのため、研修期間中は積極的に関連病院でお産の研修をしてもらいます。山形県内に7つの関連病院がありますので、関連病院の先生方と協力して充実した研修を提供します。

山形県内の研修先病院

山形大学産婦人科での後期研修(専攻医)に関して

大学病院と関連病院での研修目標

産婦人科専門医の資格は医学部卒後5年、産婦人科研修開始後3年で取得できます。専攻医は産婦人科専門医取得を目標に研修を行っていきます。
専門医受験資格として分娩症例100例(帝王切開執刀10例以上を含む)、手術症例50例(腹式単純子宮全摘術執刀5例以上を含む)、子宮内容除去術10例の経験が必要ですが関連病院との連携で

1)年間手術件数と執刀数の平均
  関連病院あたりの手術平均数:320件/年
  専攻医の執刀経験平均数:104件/年(うち腹式単純子宮全摘17件/年)
2)年間分娩件数と経験数の平均
  関連病院あたりの分娩平均数:462件/年
  専攻医の分娩経験平均数:128件/年
(H27年度調べ)

と、十分な症例を経験することが出来ています。
また、若手同士の知識の共有と向上のため年1回産婦人科若手の会を、また内視鏡に関する研修会として年3-4回山形県産婦人科内視鏡の会を開催しています。

産婦人科専門医取得後に関して

産婦人科専門医を取得後の2年間は、研修医の指導をするとともに、それぞれの興味と希望に応じて、診療における専門分野 (sub-specialty) をもってもらうことになります。産科婦人科には、腫瘍、周産期、生殖・内分泌、女性内科の4分野があります。産科婦人科専門医取得後、さらなる専門性を高めたい場合は積極的に各分野専門医を取得してもらいます。
われわれの医局には、それぞれの分野にすぐれた指導者がおり、その指導のもとで、

・周産期を選んだ場合にはハイリスク妊婦管理
・婦人科腫瘍を選択した場合には悪性腫瘍手術
・女性内科を選択した場合には中高年女性のプライマリーケアに必要な検査・治療
・生殖内分泌を選択した場合には不妊症治療

についての専門的トレーニングを受けることができます。
必要に応じて、他大学や他の施設での研修も考えています。
この後期研修の時期からは、診療とともに基礎や臨床の研究を開始します。そのために、大学院に入るのも良い方法です。

医師7年目A先生の研修過程です。産婦人科重点コースのA先生は研修開始3ヶ月を大学病院の産婦人科を選択し、産婦人科医師および初期研修医としての基本的な知識・手技の習得のみならず医局の先生方や病棟スタッフとのコミュニケーションを図りました。2年目は関連病院で6ヶ月研修を行い、婦人科の一般的疾患や正常分娩に対する知識を習得しました。3年目以降の後期研修では大学病院と関連病院をローテ―トすることで産婦人科における幅広い知識の獲得と、専門医取得に必要な症例を経験しました。そして6年目で産婦人科専門医を取得。現在は大学院に入学し、博士号取得に向けて実験の日々です。
上記はあくまで一例で有り、山形大学産婦人科では一人一人のキャリアプランやライフスタイルに合った研修が可能です。

研修に関するお問い合わせ


山形大学医学部産婦人科医局