教授のあいさつ

女性のライフスタイルを考えた医療を
提供していく

教授 永瀬 智

医学博士
所属学会:日本産科婦人科学会(代議員、幹事、JOGR Associate Editor)/日本婦人科腫瘍学会 評議員/日本臨床細胞学会 代議員/日本産婦人科手術学会/日本癌治療学会/日本癌学会/日本産科婦人科内視鏡学会/日本人類遺伝学会/日本生殖医学会/日本周産期・新生児医学会/日本女性医学会
資格:日本産婦人科学会専門医/婦人科腫瘍学会専門医/日本臨床細胞学会細胞診指導医

 平成26年11月16日付けで、前任の倉智博久教授の後を引き継ぎ山形大学医学部産科婦人科学講座の教授を拝命しました。山形大学医学部は昭和48年に設立され、廣井正彦教授が産科婦人科学講座の初代教授として着任し、現在の教室の礎を築かれました。平成12年に倉智博久教授が引き継がれ、教室をさらに発展させ、県内はもちろんのこと全国各地に優れた産婦人科医を輩出してきました。
 産婦人科の領域は生殖・内分泌医学、周産期医学、女性ヘルスケア、婦人科腫瘍学と4つの分野に大きく分かれますが、山形大学ではそのすべての分野の専門医(認定医)が大学に在籍し、診療や研究を行っています。先の4分野以外でも、臨床遺伝学、婦人科細胞診、内視鏡手術といった産婦人科診療に大きく関係する領域の専門医(認定医)がいます。これは、産婦人科を学ぼうとする医学生や新たに専門医を目指そうという医師に素晴らしい教育を提供できるだけではなく、大学病院で診療をうける方々に標準治療をベースとした最良の治療を提供できる環境です。
 ソフト面のみならず、ハード面でも診療や研究を行う上で環境も充実してきました。平成27年1月に新しい広々とした産婦人科外来部門が誕生し、高度な専門知識を持った医師が最先端の機器を使って診療を行っています。また、医学部内にがん研究センターが平成27年3月に開所しました。がん研究に必要な機器や部門がセンター内に集約化されており、これにより、臨床の現場にフィードバックできる研究成果が迅速に発信できる体制が整備されました。
 医療が高度化していくなか、産婦人科領域でも4つの領域がそれぞれ独立した分野になり専門分野だけに特化した診療を行う風潮があります。しかし、産婦人科というのは出産から老年期まで、女性のライフスタイルを考えた医療を提供していく必要があります。山形大学医学部産婦人科では、婦人科腫瘍専門医の立場から、生殖医療や周産期専門医の立場から、あるいは、女性ヘルスケア専門医の立場から意見を言い合い、治療方針を立てています。専門領域に偏りすぎない広い視野をもった医師を育成していくことが教室の使命であります。このことが、産婦人科に興味を持っている学生・研修医のみなさん、産婦人科の病気で悩まれている患者さんにとって最良の場所を作り上げていくことになると信じています。

平成27年4月1日